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唯さんクラス ストーリーボード2にアートフィルムを持ち込んでしまった哀れな男の話(23/11/18)

  • 執筆者の写真: 拓海 市川
    拓海 市川
  • 2023年11月19日
  • 読了時間: 9分


このブログは、アニメーションエイド ストーリーボードクラス2(2023年10月~11月)を受講した際に持ち込んだショートフィルムの企画デベロップメントからストーリーボードへの制作過程と、唯先生からいただいたフィードバックによってどう変移したのかについて述べつつ、


場違いな企画を持ち込んだことの懺悔


このクラスを受けようとしていて、

迷っているすべての人の背中を押す事を目的としています。







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まず初めに、

私は唯さんクラスを受けるのは初めてです。

はじめて受けたのがストーリーボード2です。


全てをすっ飛ばしてラスボスクラスを受けた理由は

基礎を受ける前に、自分の現在の力でどのぐらい通用するのかを知りたくて

ショートフィルムクラスから挑戦してみました!


結果はしっかり打ちのめされました!


自分はまだまだだと痛感し、ストーリーボードアーティストになりたい!という気持ちの

強まりと、課題がかなり見えてきました。


授業では、自分のポテンシャルに合わせてフィードバックを頂けるので、

基礎から学ぶのも大切ですが、何かを今すぐ作りたい!と思っている

燃え盛るモチベーションをお持ちの方は、

はじめからショートフィルムクラスを受けてみるのもありかもしれません!!


とにかく自分の作りたい事、伝えたいことに寄り添って

迷走気味な自分の意味不明なとりとめのない雑談も聞いてくれて、

それを踏まえて、最適な伝達方法を提示してくれるので、勉強になります!

プロのストーリーテラーの実力を肌で感じられるのと、

唯先生のディレクションテクニックの的確さに、

なによりも唯先生の人の良さにも震えます。)


とにかく、熱量と一本のストーリーをやりきる体力がある方はレッツゴーです!!!!!


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ではクラスでのお話をしますが、

本作品の制作時に演出方針として参考にした

「火垂るの墓」方式で、結末をはじめにお伝えします。


〇week7 「ピッチ」


本来はパネルをめくりながら、その場で喋るところですが

ビデオコンテを作ってしまったので、動画を流すだけになってしまいました。。。



※音が出ます。

※18分あります。長いです。







最終発表会で出たフィードバックまとめ

・全体としてまとまった物語となったが、1幕のセットアップが長いので短くする必要はある。

・東のイメージショットである無限回廊と現実をなじませる”半現実”のショットがあっても良い。(特に、村田が溶けるシーンへ入るシーケンスではあった方が東の精神世界への導入がスムーズになる)

・物語のエンディングで、東がアニメ制作の現場に戻る描写を入れているが、ぼやかした表現にとどめている為受け取り手に解釈をゆだねる形になっている。

・物語として、東への感情移入型のストーリーテリングをしているが、見る人によっては東に対して憎悪間を1幕の段階で抱かせてしまう。

1幕でキャラが嫌いになってしまうので、最後まで見てもらえるかが懸念される。

又、最後まで見ても東に対しての印象のリバーサルは起きないので、見る人を選ぶ作品になってしまう。

徹底的に東を加害者として描いてしまっているので、東も何かの被害者であるという描写を足すことも検討しなければならない。

・途中の回想での村田のあくびをコピーし忘れていた。。。。


※こちらのフィードバックはすべてが唯さんから頂いたものではなく、

発表会で閲覧者の方から出た意見も元に自己反芻して導いた改善案です。


とにかく発表会の雰囲気が良くて、やりきって良かったと思えるクラスでした!!



〇week1 企画開発





こちらが、week1で持ち込んだ企画についてのメモ

当初は、東の過去についての回想はあっさりとしており、4分程度の物語の予定だったのです。

矢口高雄の漫画「マタギ」で描かれる狩猟の緊張感と躍動感を映像に落とし込みつつ

自分が描きたいテーマめいた物を込めたいという思いがありました。






そう!最初はもっとジャンル映画っぽい路線にするつもりだったのです!




〇week2 脚本、草案完成 ビートボード完成












〇自分の懸念点

・セットアップが弱い

・「超自然」というテーマが伝わっていない。


◯FB

1幕の「鹿を恐れている男」という違和感が大切な描写。

アニメ業界特有のあるあるを物語の核にしている為、わからなくても乗れる要素が必要

・郵便物が企画書とわかるか?ほかの方法で東がアニメ業界からの誘いが来ていることを伝える。(過去とのつながりが感じられる物に)

・作品のトーンに合わせて大人向けな、すべてを説明する作品にしない方が良い。勇気をもって客層を絞ってもいい!

東と村田の関係性、距離感がわかりにくい=オーディエンスを置いてけぼりにしてしまう。

・雪山のエスタブリッシュから物語を始める。

・夢のシーンに入るつなぎは要注意。

・今田のキャラクター性の強化と、アークを重視したほうが良い。



フィードバックをいただいたおかげで、狩猟のアクションをいかに盛り上げるかという思考から、1幕から2幕前半のキャラクターライゼーションのディティールアップを次週の課題に据える事にしました。


↓その際にメモしたキャラクターライゼーションを意識したプロットワークのメモ


※フライタークピラミットとググると、似たようなのが出てきます。



〇week3 ドラフト作成





前回のフィードバックを踏まえて、キャラクターライゼーションの前半までをラフコンテで作成。

冒頭の鹿狩りの物語?とミスリードさせる際にも興味の持続を図るために

標的となる鹿の物語をプロローグとエピローグに追加


↓プロット調節のメモ





◯FB

・アバンパートの鹿の親子の距離感がまとまっているので、離れたシルエットにする。

・今田登場の過去回想のシーンにおいて、メインキャラクターが今田になってしまっているので、誰の物語なのかがぼやけてしまっている。東目線の回想として描く。

・他、アニメ業界あるある的な表現についてはもう少し、一般化する必要がある。

方針としては、新社会人あるあるや、営業マンあるある、中間管理職あるあるなどの、一般認識に落とし込む。



◯week4 フル尺のドラフト完成




先週いただいたFBのおかげで全体的な構成の統一感が出ました!!

次週からは、絵の精度を上げてショットごとのアクティングのアドバイスをいただきに行きます!!


◯week5 途中報告


清書が進んできて、FIXの絵にフィードバックをどんどん入れてもらい

精度が上がっていく。




・今田が完徹した次の日の朝のシーンで東が自分の席にある封筒に気づくシーケンスで、二人の席の位置関係がわかりにくい。席まで移動のショットを足す。

・1回目の狩猟の際に、震えた後に銃を構えるまでのジャンプカットが分かりにくいので

カット尻に動き出しのアクションを加える。


会社を舞台にした描写の話から、カロリーメイトのCMの話に転がり

みんなで名作CMの鑑賞会をしました!!





※毎年開かれるカンヌライオンズや、クリオ、ACC、shortshotなどの受賞作は名作が多いのでチェックです!!



◯week6 ピッチのレクチャー

この回では、ピッチについてのレクチャーを唯先生ご本人による

ピッチの実演がありました!!めちゃくちゃ楽しくて面白い!!!!




絵が埋まってきたので、この週はアクティングのアドバイスがとても頂けました!


・今田の未来の姿が出ているところのカット尺が短いのと、

見せ方のせいか、唐突間があり、せっかくのクライマックスで混乱が生じている。子供の存在を強調しつつ、情報を読み取れるようにカット尺を少し伸ばす。

・最初の回想の時に、今田が睨みつけるカットが、実は東にとっての妄想で、

本当は、ラストシーンのように今田は睨んでいなかったと言う表現をしたいと相談。

その際に、一回めの睨む時に、ラストシーンの「ありがとうございました」の絵とイメージマッチの絵を入れると良いと提案いただく。(超重要)

・それに合わせて、過去の回想内のシーンでBANK(使い回し)を多用することで、妄想と現実のマッチの仕方を親密にする。

・今田の初登場の際に、キャラクター性の強調をするためジェスチャーを追加したほうが良い(超重要)

・今田が深夜に車を走らせているシーンで、眠気の表現を強くするためにあくびをさせると良い(超重要)

・2回目の狩猟の際に、東が鹿と同じ標高に登っているのが分かりにくく、

その後の滑り降りるアクションがどの場所で起きているのかがわからない。位置関係を明確にする。

・鹿が滑り落ちているところのパネル数を足して、落ちている感じを強調。

・それを目で追う東目線にも注意

・ラストのミュージックINのタイミングを今田が笑顔になってからにしたほうが、開放感がある。

・1回目の回想の時の睨んだ目の遂になるカットを、2回目の回想のラストに

笑顔の目元を入れたほうが良いかと相談したら、目元のアップは、キツい絵になりそうだからやめたほうがいいと助言いただく

「爽やかな笑顔は、クローズアップでは描きづらい」(超重要)

・ラストで今田が「本当にありがとうございました」と言うシーンで、唯さんならどうカットを割りますか?とご相談したところ、案を頂けた!


唯さん案:(言葉で説明いただき自分でメモしたものです)





今思うと、この案が本当に良い、、、、

自分は現実の東の涙が滲んで、風の流れの方向が変わると言う描写を見せる事に

傾向してしまったので、、、、くぅ、、、ストーリーにもっと寄り添わないとダメだ。。。




◯week7 ピッチそれから・・・・


冒頭にお見せした映像と資料を見せながらプレゼン!!

歴代の不良(OBや他のクラスの方の呼称)の方々の暖かなコメントの中、

ガチガチに緊張しながらなんとか終えました!!


アートフィルムと言うこともあり、皆様にちゃんとメッセージを受け取ってもらえるか

かなり不安でいたのですが、、、、


コメントを読んでいて8割ぐらいはキャッチしていただけて

さらに、自分が予期していなかった解釈も生まれて、それが作品の奥行きを広げている気がして、とても嬉しかったです。


個人的に大満足だったのは、

構成の参考にした「蛍の墓」の様に、


①SQ(東の贖い、罪の自覚)のresolutionと

SQ2(小鹿と親鹿の再会)のcomplicationで満足していただけた層


②東は自身の加害性に自覚的になった事は分かったが、

過去の東の愚かさに心底腹を立て、アニメ作りの抱える問題を感じた。

と言うメッセージのフックを受け取っていただけた層


に別れたことです。


「無自覚な暴力に自覚的になれ」が本作で訴えたかったテーマです。


アバンパートの土砂崩れや、鹿が花を踏み潰している様に、

無自覚に加害的な行動をしてしまう事は、現代社会で生きるには避けられない事かもしれません。。。。。


ですが、人にはその加害性を自覚し、贖うために行動をする事ができる

罪悪感や、理性があります。


東の罪悪感を抱えながらも前にすすむ姿に

贖うために前に進む事を肯定してほしいと言う願いを込めました。



◯まとめ

唯さんクラス(ストーリーボード2)を受けて、本当によかったです!

自分自身の今後の目的が、ちゃんと固まりました!


「ストーリーアーティストになるぞ!!」


以前から、ハリウッドスタイルのストーリーアナリストの講座や、ストーリーの本は読み漁っており、ストーリーのデベロップメントやコンセプト開発には注目していました。

いつか、オリジナルのコンテンツ開発や、グローバルな市場で勝負できる人材になりたいなんてボヤッと思っていたのですが、、、、


SBクラスの皆様や、唯さんの姿を見て、

潜在意識が、顕在意識になりました!!


とりあえず、今の仕事が落ち着いたらSB1受けるぞ!!

えがもっと上手くなったらジェスドロにも挑戦したい・・・・!!


明日からの仕事も頑張るぞ!!



最後まで読んでくれてありがとうございました!是非、皆さまもレッツゴー!


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